おばんざい - コピー
毎日作る日替わりのおばんざいたち。。。

季節によってその日に仕入れた食材でいろいろ作っていますが、何を作るかは基本的に自分がその時食べたいと思ったものを作るようにしています。

人は「寒いなぁ」と感じたら温かいものが食べたくなるし、「暑いなぁ」と感じたらあっさりしたものが食べたくなる。
旬のものを見かけると季節を感じて「食べたいなぁ・・・」と思うんです。

だから、自分が食べたいと思ったものは多分お客さんもそう感じるんだろうなぁと思って、その日の天候・気候によって自然に感じたままに作るようにしています。

味のレパートリーも一応は考えていて、甘い、辛い、酸っぱい、あっさり、こってりなど、極力はこの5種類の味付けでいろいろアレンジしています。

その中で、肉系、野菜系、温かいもの、冷たいものと食材によって使い分け。
肉ばっかり偏ってもだめだし、野菜だけでもだめ。

人によって好みが異なるので、食材、味付けにわかりやすく変化をつけて選びやすいように工夫をしています。


SAWAではこの日替わりおばんざいの中から、お好きなものを選んでいただいて最初の一品目はサービスとしてお出ししています。

店によっては決められた一品を「突き出し」として最初に出してくれるところや、サービスかと思いきやチャージ料の中に含まれているところもあります。

それがお店のシステムであればしょうがないのですが、私はお客さまが注文していないものを勝手に出してきて、ましてやお金を取るのはどうかと思うんです。

そのお客さまが嫌いなものだったら、意味がないでしょう。。。

よく最初の一品目を「突き出し」とか「お通し」とかいいますが、それぞれ意味が違います。
「突き出し」とは、お客さまの注文の有無に関わらず勝手に”突き出す”から「突き出し」と言うそうです。
SAWAでお出しする一品目のおばんざいは「突き出し」ではなく「お通し」です。

「お通し」とは、日本人の心が込められた素敵な言葉で、お客さまをお席に”お通し”して”丁寧におもてなしする”という意味があるんです。

同じような言葉でも全く意味がちがうでしょう。。。

自分の家に友達が遊びに来てくれたら、「遠いところありがとう!」と多分皆さん言うと思います。
そのあとはとりあえずお茶やコーヒー、ジュースなどを出しておもてなししますよね!

寒い時には温かいもの、暑い時には冷たいもの。。。と来てくれた相手の好みや気候を考えて飲み物を出す。

そう、、、
家であってもお店であっても、来てくださった方へのおもてなしの仕方は同じだと思うんです。

SAWAで「お通し」をお出しする一番の理由は・・・
たくさんあるお店の中でSAWAを選んでくれて、わざわざ足を運んで来てくださったお客さまに対しての「ありがとう!」という私からの”感謝の気持ち”です。

だからSAWAではお客さまに、まずお好きなおばんざいを選んでいただいて、一品目に「お通し」としてお出ししています。

ただ、、、
「お通し」だけで他のお料理をご注文いただけない時も、たまにありますけどね・・・(笑


昨日のSAWAは、久しぶりのお客さまがたくさん来られてお客さま同士で盛りあがって、とっても賑やかな一日でした。

いろいろ書きたいところですが、もう時間がなくなったのでこの続きはまた明日。。。

さて、今日はどんな出逢いがあるのでしょうか?
今夜もSAWAでお待ちしています